【英語民間試験は?】2020年度から始まる⼤学⼊学共通テストの情報を分かりやすくまとめてみた【国語・数学の記述式問題】
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カナダ留学→英会話講師→世界一周→ロシア→オーストラリアでワーホリ→ロシアの大学で講師業→スペイン→日本 (コロナ)→フランス。
英語の民間試験の導入が延期されたな!
これであと数年は現状維持のままだ!
ジョニー
そうね、取りあえずセンター試験の勉強しておけば良いわね!
レベッカ
こんな風に勘違いしてらっしゃる方が多数いらっしゃるのではないでしょうか?
11/1に突如「大学入試英語成績提供システム(共通ID)」の導入が見送られるニュースが発表され、大学入試に関して様々な情報が交錯し不安になっている方も居るかと思います。
今回は、
・英語の民間試験導入の延期に関しての情報
・2020年度からセンター試験に変わって始まる「大学入学共通テスト」に関して発表されている情報
を可能な限り集め、出来るだけ分かりやすく纏めてみました。
英語民間試験の導入に関して不安を抱えている方、今後大学受験を控えている方やその保護者の方はぜひご覧ください。
目次
大学共通テストってそもそも何?
「大学共通テスト」とは、分かりやすく言えば今までのセンター試験の代わりになる試験のことです。
2020年度の入試(現高校2年生)からは従来のセンター試験は廃止され「大学共通テスト」が開始されることが以前から決定しており、この「大学共通テスト」が延期になった訳ではありません。
どちらにせよ2020年度からのセンター試験の廃止は確定しています。
センター試験は全てマーク式の解答でしたが、もっと受験生自身の思考力・判断力・表現力を重視するテストにしたいため各科目に
・記述問題を取り入れよう!
・マーク式だけど出来るだけ「知識のみ」に偏らない問題にしよう!
といった思案が含まれています。
「大学共通テスト」そのものが延期になった訳ではない
繰り返し言いますが11/1の「英語民間試験導入の延期」で騒ぎになっているのは「大学共通テスト」そのものに関してではありません。
・大学共通テスト:センター試験に変わるもので全科目が対象
・英語民間試験の導入:「大学共通テスト」の中の英語の科目の代わりに活用出来るもの
なので、そもそもが違うものです。
(ここが混乱してしまいそうになりますよね、、)
また、「大学共通テスト」の中にも英語の試験があり、
今までのセンター試験:筆記(200点)+リスニング(50点)
⇒大学共通テスト:リーディング(100点)+リスニング(100点)
に変わりますので、今までのように筆記の問題対策だけでは足りずリスニングの対策がとても重要になってきます。
また、そもそも今回の騒動になった「英語民間試験の導入」は
↑こんな感じで延期の発表があるまでは「大学共通テスト」と「英語民間試験」を同時期に、試験的に採用しようとしていました。
あらかじめ英検やGTECなどの「英語民間資格」のスコアを取っておいて、それを大学共通テストの英語の科目の代わりに大学入試に使っても良いよ!(2024年度まではね!)
というものだったんですね。
文部省としては受験生の思考力や判断力を重視したいものの、それは今までのセンター試験では出来ないから試験そのものを変えよう!
英語に関してはスピーキングやライティングを含む「英語を実践的に使う力」を重視したテストにしたいけど、それはセンター試験のように一気に判定することは難しいから英検とかGTECとかの民間企業のテストに任せて成績だけ一括で管理しよう!(=共通ID)
という意向がありました。
ただ、今回の騒動を受けて
こんな感じで「英語民間資格を大学共通テストの変わりにしてしまおう作戦」そのものが延期されたんですね。
2020年度~2024年度
⇒センター試験と同じように「大学共通テスト」で一斉にテストを受ける or 予め英検やGTECを受けておいてそれを入試に使う をどちらか選べるようにする
(英検やGTECなどは活用出来るが必須ではない。どちらを使っても良い)
2025年度~
⇒「大学共通テスト」の英語の科目を廃止し、英検やGTECなどの民間試験のスコアのみを使う
(英検やGTECなどが必須)
2020年度~2024年度
⇒センター試験を廃止し「大学共通」テストを施行する。
2025年度~
⇒「大学共通テスト」に加えて英検やGTECなどの英語民間試験を導入
(英検やGTECなどは活用出来るが必須ではない。どちらを使っても良い)
というようになった訳です。
ただ、知っておいた方が良い情報としては
・どちらにせよ2020年度から(現高校2生から)「センター試験」は廃止され「大学共通テスト」が始まること
・大学共通テストの英語はリーディング(100点)・リスニング(100点)でリスニングの比重が大きくなっていること(=対策しておく必要がある)
・今現在既に600以上の大学、特に私立の大学ではGTECや英検などのスコアや資格で「大学共通テスト」をみなし満点にしてくれたり入試の点数に加算してくれること
・国語・数学では記述式が入ってくる。追々理科や社会などの科目にも記述問題が導入される思案が出ていること
という部分から、今までの勉強の仕方から変わる必要があるでしょう。
特に英語に関してはリスニングの点数が大きくなるため、今までのような語彙力・文法力・読解力・知識量重視のセンター試験の勉強では点数が取りにくくなるでしょう。
この「大学共通テスト」に関して今までと大きく変わるのは「国語・数学・英語」の3点です。
現状公表されている情報をまとめました↓
国語・数学の記述式の問題は?
国語の記述問題に関して
国語に関しては
・今までと同じマーク式の問題(200点)
・段階的な記述式の問題の追加
という仕組みになっており、必ずしも記述式問題の解答が必要ではないのです。
参照元:大学入試センター 大学共通テスト(新テスト)について、及び大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等(PDF)
各大学の入試要項によって違いがありますが、記述式の部分を重視する大学もあればそうでない大学もあります。
また、記述式の配点は20点程度だという情報もチラホラ見かけました(ここは公的な所からの情報ソースが見つからなかったので断言出来ませんが)。
ただ、国語に関しては問題の配点そのものが変わるといった変化ではないため、今までの国語の勉強の延長上に記述式問題がある、、、という程度の認識で良いのではないでしょうか。
因みに話題になっている「記述式問題」の採点方法ですが
参照元:大学入試センター、大学入学共通テスト国語における記述式問題の段階表示について.pdf
このような形で、「点数」ではなく「段階A、B、C、D、E」という形で段階的に評価・採点することで可能な限り公平性を持たせようとしているようです。
数学の記述問題に関して
数学に関しては
・数Ⅰ・数Aはマーク式+記述式問題になる
・但し、記述式問題は数Ⅰの範囲からのみ
・数Ⅱ・B以上はマーク式のみ
というようになります。
参照元:大学入試センター 大学共通テスト(新テスト)について、及び大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等(PDF)
英語の試験に関して
上記で何度もお話しましたが、英語は
・リーディング(100点)
・リスニング(100点)
という試験に変わります。
参照元:大学入試センター 大学共通テスト(新テスト)について、及び大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等(PDF)
長年海外で生活したり英語の講師業をしている身としては、個人的には
・どちらにせよ2020年度の大学共通テストからリスニングも重視されること
・スピーキングという形でアウトプットを繰り返す方がリスニングの力が飛躍的に伸びること
・学問的な”学校教材”のようなリスニング内容ではなく、実際に海外で使うような実践的な英語の会話がリスニング内容になっていること(=教科書には無いが英語での会話ではよく出るフランクな日常会話)
という点から、スピーキングやリスニング含む英語4技能、、、、その判断基準になる英検なりGTECなりの勉強は結果として大学共通テストに活きてくるのでやっておいて損は無いと思います。
「リスニング苦手で、、、」という気持ちはとてもよく分かります。
ですが、今までのように文法や読解力の勉強ばかり行って入試直前で付け焼刃的にリスニングの練習する、、、というのにはリスニングの配点が高すぎてあまりにリスキーなので、少なくとも早いうちからリスニング対策はしておいた方が良いでしょう。
その他
・国語や数学の記述問題の採点は大学生などのアルバイトがやるのか?
・何故英語はリーディング・リスニングを同点とする試験にしたのか?
などなど、よくある質問に関してのQ&Aも公表されていますので、もっと細かい情報が見たい方はこちらをどうぞ⇒大学入試センター、説明協議会における大学入学共通テストに関するFAQ.pdf
一部抜粋
参照元:説明協議会における大学入学共通テストに関するFAQ.pdf
まとめ
以上、「英語民間試験導入の延期」と「大学共通テスト」に関してのお話でした!
様々な情報があって混乱を招きやすいですが、出来るだけ正確な情報を早いうちに得て対策をしましょう。
また新しい情報が入り次第、この記事に追記するか別に記事にまとめて行きます。
ではでは。
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