【英語民間試験】噂のGTEC (CBT)を実際に受けてみた!スピーキングやライティング、会場の様子と受験時に注意するべきポイント
各国の面白い出来事や、旅する為の情報を日々書いています。なんやかんやで英語指導暦15年以上。
カナダ留学→英会話講師→世界一周→ロシア→オーストラリアでワーホリ→ロシアの大学で講師業→スペイン→日本 (コロナ)→フランス。
今月の初旬に「英語民間試験の導入延期」で話題になっている「GTEC」という英語4技能の試験を実際に受けてきました!
今回は
・実際の試験会場の様子
・受験してみた上での感想
・受験に関して注意しておくべきポイント
などなどをお伝えしたいと思います。
因みにGTECはいくつか種類があるのですが、今回受けたのは「英語民間試験の導入」筆頭の1つだったGTECの中の「CBT」です。
目次
試験会場の様子
今回受験したのは「神戸会場」で、有馬温泉の近くの「岡場駅」という駅の近くのキャリアセンターでした。
こじんまりした2階建ての一軒家が会場で受験生も僕を含めて10人に満たないぐらいの小規模な会場。
ただ、今回の申込をした時に
・神戸会場はここしか無かったこと
・申込をした後で確認したら満席だったこと
を加味すると、一般的にGTECを受ける人がそれほどまだ多くないのかな?と思いました。
英検とかはやっぱり物凄い人数ですしね。
この会場の2階部分に上がると、パーテーションで区切られた各席に大きなノートパソコンとヘッドセット、ペンとメモ用の用紙が置かれていました。
因みに必要な持ち物は「印刷した受験票」と「身分証明書」だけでしたよ。
実際に受験してみた感想
試験内容に関しては口外してはいけないという規約があるので具体的には言えませんが、実際に受けてみて英語講師としての観点から感想を3つ書きたいと思います。
1)4技能の試験の順番が想定と違っていた
試験を受けるまでは他の4技能試験やGTECの過去問から考えて、当日の試験の順番は
・リーディング(Reading)
↓
・リスニング(Listening)
↓
・スピーキング(Speaking)
↓
・ライティング(Writing)
かと思っていたんですね。
ただ、実際はいきなり「スピーキング」から始まる
・スピーキング(Speaking)
↓
・リスニング(Listening)
↓
・ライティング(Writing)
↓
・リーディング(Reading)
という順番でした。
これ、実はとても良いんですよ!
何故かと言いますと、例えば「スピーキング」が後半に来ると
え?!
私まだリーディングの部分なのに周りの人が喋り始めてる!!やばい!!
受験中の女の子
という焦りが出たり、逆に
早く出来たけど、、、
周りがシーンとしてる中で自分が英語話し始めるのって緊張する、、、
受験中の女の子2
という状況が生まれてしまいます。
僕も学生時代にTOEFLという、GTECと同じようにスピーキングが含まれる英語のテストを何度も受けたのですがまぁーーー恥ずかしかったです。
試験を早く進めすぎても遅すぎてもシーンとした状況で英語を話す必要があったので、、(当時は全然スピーキングが上手くなかったですし)
ただ、今回受けたGTECのように最初に一斉にスピーキングテストが始まるなら、そういった気恥ずかしさが無くなるので気持ちが大分楽でした。
2)リーディング以外は想定内だった
受験する前に過去問を何度か見ておいたお陰で出題傾向が分かっていたのは大きかったかなと思います。
特にスピーキングの問題は結構パターンが決まっているのですが、
過去問と同じように答えようとすると多分上手く喋れなくなるから、どうせなら外国人の友達と話す時みたいに気楽に喋ろう
Tat
と予め決めておけたので、正解不正解じゃなくて「英語で伝えたい事を伝えられればok」と腹を括れていたのが大きかったですね。
ライティングに関しても、典型的な問題で「友人に英語でメールを送る」という問題があるのですが、これもフランクに書けば良いや!と思って「Hi bro! (やぁ兄弟!)」から書き始めたりしました。
ただ、想定外だったのはリーディングの問題。
事前に過去問を時間を計って解いた時は「時間もたっぷり余った状態で9割以上正解」という結果だったのですが、本番では時間が全然足りず最後のほうは問題すら読まずに答えを選ばなくてはいけない状況になってしまいました。
1つ1つはそれほど長くない文章なのですが、とにかく物凄い量の文章が出題されるので必要な情報をテキパキ読み取ってガンガン答えていく必要がありました。
パソコンで受ける試験なので一度回答したら前の問題には戻れないのですが、それでも「分からない問題はちゃっちゃと飛ばしてでも読み進めていく方が良い」ぐらいの速度が必要です。
3)中学・高校・大学で習うような英語の知識では対応しきれない
僕自身、塾や英会話学校などで長年日本人の生徒たちに文法や読解を指導してきましたが、GTECはそういった座学の知識だけでは対応しきれないなと思いました。
もちろん語彙力や文法・読解の知識は必要ですが、その上で「実際に英語を使って生活する」時に必要な力が多く試されていたのです。
例えば、
・電話でレストランの予約をしつつ質問もする
・電話で友達に必要な情報を纏めながら留守電を残す
・大学の教務部に不明点をメールで質問する
・自分が参加する講義室の時間や場所をネット上のページから調べる
・講義中に教授が色々喋ってるけど「結局何が言いたいのか」を把握する etc
といった事を全て英語で行う、、、というような試験でして。
実際に海外で生活している時に使う英語の知識が多かったので、いくら「勉強」として英語の知識を蓄えていても中々対応しきれないと思いました。
それこそ海外旅行や留学、ワーホリに行ってみたり、後は実際に外国人の友達を作って会話してみたりする方がよほどGTECで問われる「実践的な英語力」を身につけられるのではないかと思います。
もちろんGTECも「試験」なので、点数を取るための傾向や答え方を学べますけどね。
GTEC受験に関して注意するポイント
1)受験票を印刷しておかないと受験できない
GTECの受験のページでも大きく表示されますが、受験票をあらかじめ印刷しておかないと受験することが出来ません。
因みに他の受験生の方はカラーで印刷している方が多かったですが、モノクロ印刷で持っていっても特に問題はありませんでした。
2)受験は約3時間だが休憩は無い
GTECの受験時間は最大175分あります。
「最大」と書いたのはどんどん進めば制限時間内でも次の問題に行けるので早く終わる人・遅く終わる人で時間に違いが出るからです。
もちろんこの間に休憩を挟むことが出来ないので、トイレ等々は先に済ませておいた方が良いでしょう。
その他の基本情報
・GTECを受けたい場合はベネッセの公式ホームページから申し込む
・受験料は9900円(税込み)
・年に3回開催される
・試験結果は5週間後に発表される
・試験会場は各都道府県によって異なる
・全てパソコンで行う試験である
まとめ
以上、噂の英語民間試験「GTEC」を実際に受けてみたレポートでした!
大学入試が変わり日本の英語教育内容が変わってくる中、GTECで問われる「実践的な英語力」というのを早い段階から養っておくべきだなと強く思いました。
因みに、今回受験するのに際して色々GTECの問題集を買いましたが↓これが一番使いやすかったのでオススメです。
特にスピーキングとライティングに部分に関して、使いやすい模範解答がキッチリ書かれていたので試験直前に再度見直して本番でも使えました。
今後も大学入試に関する英語のことや、英語4技能関連の記事を書いていきますね!
ではでは。
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