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フランス学生ビザが却下された…理由と対処法を考えるが絶望的【異議申し立て】

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英語講師、心理士、谷川流足圧 踏み師。
各国の面白い出来事や、旅する為の情報を日々書いています。なんやかんやで英語指導暦14年以上。
カナダ留学→英会話講師→世界一周→ロシア→オーストラリアでワーホリ→ロシアの大学で講師業→スペイン→日本 (コロナ)→フランス。

詳しいプロフィールはこちら

 

どうも、Tatです。

 

結論から書きますがフランスの長期学生ビザ申請が却下されてしまいました、、、

1年近く前から準備を進めて家も引き払い仕事も辞め、日本での生活基盤はもう全て無くしている状態。

大学の授業料も払いアパートも見つけ「もう後はビザさえ入手できれば渡仏出来る!」という状態だったのに最後の最後で申請却下は辛すぎます、、、

 

きっとこれを読んでいるあなたも学生ビザを「今か今か」と待っているか、却下されてしまって情報を集めている最中なのではないでしょうか。

ネット上で「フランス 学生ビザ 却下」で調べてもあまり情報が出てこなかったので、今回は色々試行錯誤して分かった情報をまとめておきます。

 

 

学生ビザを却下された理由

 

学生ビザの申請を在日フランス大使館で行ってから丸1か月ほどで「却下」の通知が届きました。

ただ学生ビザを申請して却下されるなんてつゆとも思わず、最初はこの書類が何を意味するのかが分かりませんでした。

 

この紙の左下の「パスポートと同じサインを書いてください」と書かれていたのでそこにサインをし、大使館に送り返して更に10日後、、、

提出していたパスポートと「却下」の通知書が返って来ました。

当然、パスポート内にビザの存在はありませんでした。

 

正直めちゃくちゃびっくりしましたし、全身の血の気が引くのが分かりました。

そしてやはり気になるのは却下された理由

送られて来た書類を見てみると

【日本語訳】「あなたが留学ビザを申請している目的以外の目的でフランスに滞在していることを立証するのに十分な説得力のある要素と重大な根拠がある」

と書かれていました。

要するに

あんた「フランス語の勉強」以外の目的もあって留学する気っしょ?

フランス政府

ウチらそういうの無理無理の無理なんで。シクヨロ~♪

フランス政府

ってことですね。

 

フランスに語学留学する目的はもちろん「フランス語を学びたい」だったのですが、

・同年6月にフランスのポワティエの指圧学校の学長に招待されて「足圧」の技術を教えに行っていた
→だからこそ他の街じゃなく「ポワティエ」で勉強したい

・現地で足圧の需要がとてもあり、その技術を広めることもやりたい事の一つ
→現地の人たちとコミュニケーションを円滑に取れるようになる為にフランス語を学びたい

・10年以上英語講師をしていて子供に携わっていること、日本で心理カウンセリング業をしていることもあり、語学留学が終わった後はそのままポワティエ大学で心理学を学びたい(発達心理学、子供教育、モンテッソーリ教育など)

という旨も面接や志望動機書に正直に書いていたんですね。

ただ、どうやらこれがいけなかった(=却下の理由)みたいなんです。

 

色々と情報を集める限り

・「純粋な教育目的」以外、例えば「フランスに滞在する事」を目的としている場合に学生ビザが却下される

みたいなんです。

「フランス語を学びたい」以外の+aの理由だったり、「フランスに滞在する事」が主な目的になってしまっていると認識されると弾かれてしまいやすいんですね。

(でも海外留学ってそういう側面も沢山ありません?「語学を学ぶだけ」ならリモートなり母国の語学教室で出来ますし、「なぜポワティエで勉強したいか」を具体的に説明すればするほどそれは+aの理由になってしまいます)

 

因みにその「純粋な教育以外が目的だと弾かれやすい」という情報の根拠がこちら↓


※「フランスの留学ビザを拒否する7つの理由への解決策」(日本語翻訳ver.)より引用

今回、僕が却下されてしまった正に理由がこれですね。

↑では日本語翻訳で表示されていますが、元々のフランス語の全く同じ文章が却下通知の理由欄にも書かれていました。

 

この他に学生ビザが却下される主な理由は7つあるそうで、今回の僕の「純粋な教育以外を目的にしている場合に却下される」以外の理由はこれら↓だそうです。

フランス留学ビザが拒否される7つの理由

①「提示された渡航書類が虚偽/偽造されている」

②「フランス滞在中のあらゆる種類の費用をカバーするのに十分な資金があるという証拠を提出していない、またはこれらの資金を合法的に取得できない」(残高証明不十分(615ユーロ×12か月=7,380ユーロ))

③「高等教育機関または専門訓練期間への入学が、そこでの学習コースに従うことを正当化していない

④「あなたが留学ビザを申請している目的以外の目的でフランスに滞在していることを立証するのに十分な説得力のある要素と重大な根拠がある」

⑤「滞在条件を正当化するために提供された情報が不完全または信頼性が低い

⑥「フランス領土への帰還を禁止する措置が取られている」

⑦「公の秩序、治安、公衆衛生を脅かすリスクがある」

※これらは「フランスの留学ビザを拒否する7つの理由への解決策」を日本語翻訳した物からの引用です

 

※因みに自動日本語翻訳の方法

①PCのGoogle Chromeでこのページを開く
②自動翻訳ボタンを選択→「日本語」を選択するだけ

 

 

異議申請は30日以内に出来るけど…

 

そんなこんなで、学生ビザが却下されるなんて青天の霹靂だったので半ば放心状態になりました、、、

が、却下の通知の一番下に

この通知が届いてから30日以内に「異議申し立て」が出来ます

と書かれていたんです。

却下されたことに納得が出来ない場合、異議を唱えることが出来るんですね。

 

具体的には

・却下された理由を知り

その理由を覆せる書類や動機書を提出する

ことが必要なんです。

そしてその却下理由を覆すことが出来ればVISAを発行して貰える、と。

 

通知書にも書かれていますが、「異議申し立て」は以下の住所に送る必要があります。

Commissions de recours des refus de visa
BP 83609
44036 Nantes Cedex 1

 

ただこれ、どこの住所か分からないですよね?

全く分からなかったのでフランス人の知人に聞いてみた所、これは「フランスの外務省」の住所だそうです。

フランスの外務省の「ビザ却下に関する異議申し立て用部署」的な感じですかね?

※因みに「44036」が郵便番号「Nantes Cedex 1」が街の名前(city name) 

 

そしてこの住所宛に物理的に異議申し立ての手紙を送らなければならないのです。

Eメールじゃダメなんですね。

 

ただ、今この記事を書いているのが2023/8/18。

二週間後の9/5にはポワティエ大学のオーラルテストが始まってしまいます。

つまりそれまでにフランスの外務省に手紙や書類を送り、万が一許可が出たらビザを貰い、フランスに行かなければならない、、、

ちょっと時間がタイト過ぎて相当厳しい気がしています。

(というかフランスの公的機関がそんな迅速に動いてくれるとは思えない)

 

因みになんですが、この「異議申し立て」の書類を作る時にネットでフランスビザの申請サポート業務を行っている業者さんを4~5社探して相談してみたんですね。

「異議申し立て」のサポート依頼をお願い出来ませんか?って。

 

そうしたら全ての業者さんに

・異議申し立てのサポートは出来ない

・異議申し立てが成功することはほとんど無い

・現地の弁護士に相談したり雇う方が良い

などと言われ、断られてしまったんです。

つまり、そもそも「異議申し立て」成功しにくいみたいですね。

 

 

ただ、どうせなら出来る限りのことはやりたいと思ったので、学生ビザ却下の通知が来た日に

・異議申し立てを行いたい

・何故ポワティエ大学で勉強したいか、純粋な学習」目的メインであることを説明

・フランス語を学び日本に帰ってどう活かすかを改めて説明

という内容の異議申し立てを英語で書きあげました。

 

そもそも「フランスに滞在したい」などの「純粋な教育以外の目的」の場合に学生ビザが却下されてしまうのは何故かというと、
近年フランスは移民がとても増えており問題も頻出しているため、移民に関するルールがどんどん厳しくなっているそうです。

その為、

・「フランスに滞在する」為に学生ビザを申請していること
(→純粋な教育が目的ではない)

・教育を受けるという目的以外が目的になっていること

・教育を受けたあとも母国に帰らずフランスに滞在しようとしていること

という部分で引っ掛かってしまったので今回却下されてしまったと推測出来ます。

 

そして、それを覆すための異議申し立てなので

「純粋な教育が目的です」!!!

というのを目一杯アピールする文章を書きました。

 

この異議申し立てはフランス語で書く必要があるので、フランス人の知人に綺麗なフランス語の文章に翻訳してもらいました。

また、幸運なことにまた別の知人でこういった公的機関への嘆願書を書くのが得意な方が居たので、その人にも更に「刺さる文章」に少し編集して貰いました。

 

その「刺さる文章」とはその方曰く、

・「過去にフランスでこんな経験をした」「だからフランス語を学習したいと思った」のように、経験をストーリーで書く方が心証が良い

・説得できるストーリーにするために要点を絞りつつ多少話を盛れる所は盛った方が良い

とにかくフランス語を勉強する為にフランスに行きたい、というのを伝えるのが一番大事

・外務省の担当者も大量に捌く必要があるだろうから1件辺り1~2分ぐらいしか時間を掛けないだろうと予想出来る。だからこそ、そういった公的機関の担当者が読みたい(目に留まり易い)形の文章内容にすると良い

というものでした。

 

「異議申し立て」の文章が作成出来れば、後は大使館でのビザ申請時に提出した書類一式をまとめてコピーして送るだけです。

書類の準備をしつつ異議申し立ても綺麗にまとめて、国際便でフランスの外務省まで送る、、、

どうなるか分かりませんが、やるだけやってみます。

 

また何かしら進捗があればここに追記しますね!

 

◆追記

8/21にフランス外務省にこの「異議申し立て」とビザ申請時に大使館に提出した書類一式を送りました。

郵便局に行きEMSで送付しましたが

・EMS用の封筒 51円

・日本からフランスまでの書類送付(139g)で3150円

掛かりました。

書類を送るだけですがまとまった数になると(重さになると)、結構な金額になりますね、、

 

因みに備忘録がてら送付した書類内容(全てコピー)は

異議申し立て(ワードで作成、A4一枚)

・パスポートのコピー
・銀行の残高証明
・学歴、職務歴含む履歴書
・高校と大学の卒業証書とフランス語法定翻訳

・キャンパスフランスでの面接料支払いの領収書(EEF番号が載っている)
・大使館でのビザ申請料金の領収書

・ビザ却下の旨の書類
大学からの受け入れ許可証
・(滞在する場所の)住居証明書類(住居オーナーからの宣誓書、オーナーのパスポートのコピー、固定資産税の証明書)

です。

 

送付はしましたが果たして何かしらリアクションは返ってくるのか、それとも2か月間全くの無反応で「静的却下」になるのか、、、

進捗があればまた追記します。

 

 

まとめ

 

以上、「フランスの学生ビザが却下されたので異議申し立てをしてみた」話でした。

 

年々厳しくなって来ているフランスのビザ、、、

他の国でビザ申請した時はこんなこと経験したこと無いのでびっくりでした。

数か月~1年ぐらい準備に時間を掛けて、最後の最後に却下されるのはもうめちゃくちゃ辛いですよね、、、

 

ただこのぐらいじゃ僕は諦めませんので、色々動ける時に動いてみようと思います。

正直な所、今回のビザ却下の件と在日フランス大使館の酷い対応の件でフランスへの心はもう離れていっていますが、、、

次はポルトガルに行ってみたいなと思ってます。

VISAが比較的取りやすいみたいですしね。

 

また何かあればお伝えしていきますねー!

 

 

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