英語を自然に話せる段階はどこから?プロが教える”上手く話すためのコツ”を分かりやすく伝授しましょう
各国の面白い出来事や、旅する為の情報を日々書いています。なんやかんやで英語指導暦15年以上。
カナダ留学→英会話講師→世界一周→ロシア→オーストラリアでワーホリ→ロシアの大学で講師業→スペイン→日本 (コロナ)→フランス。
どうも、言語教育屋のTatです!
貴方は「英語をスラスラ話せるようになりたい」と思いますか?
今多くの人が中学~大学まで英語を勉強し、社会人になってもTOEICだとかで勉強を続けていますよね。
また、海外旅行が好きだからとか外国人と交流したいからと英会話学校に通っている方もたくさん居るかと思います。
しかしながら、そんな熱心に英語を勉強している人たちの多くが「英語を自然に話せている」という段階にまで到達していない場合が多いのです。
せっかく英語を勉強しているなら自分の会話に自信を持てるようになりたいじゃないですか!
という事で、今回はその「英語を自然に話せる」段階に到達する為のコツを可能な限り噛み砕いてお伝えしたいと思います。
目次
英語をスラスラ話せないそもそもの原因は
さて、いきなりですが↑の写真って何の写真ですかね?
、、、、大丈夫です、別に僕の頭が急におかしくなった訳ではありません。
まぁ当たり前ですが、これは「リンゴ」の写真ですよね。
そして当然ながら、これをカナダ人に見せたら「apple」の写真だって言いますよね。
もちろん、ロシア人に見せたら「Яблоко(ヤーブラカ)」の写真だって言いますよね(知らんがな)。
結局この写真に写っている物に本当の名前なんて無くて、言語によって呼び方が違うだけなのです。
「何を当たり前の事を、、、」と思います?でもこれ、英語に限らず母国語以外を流暢に話す為には必要不可欠な考え方なんですよ。
日本人の多くの英語学習者は語彙力があり、英文も結構読めます。
が、いざリスニングやスピーキングになると全然だめだめになりますよね。
これは日本人の多くの人が英語を話す時に【言いたい事(イメージ)】⇒【日本語】⇒【英語】という順番で考えるからなのです。
↓こんな感じ
え?「apple」って単語ぐらいすぐに出てくる?
こんな事当然分かってる??
そうでしょうそうでしょう、今の時代小学生でもパッと言える単語ですよね。
では、これが簡単そうに見えるけどパッと出てこなさそうな表現や文章になったらどうでしょうか?
例えば、
「このリンゴを切るのに骨が折れたよ」
と英語で言いたい場合、どう言いましょうかね?
I cut this apple!! very break born!!!
(私はこのリンゴを切りました!とても骨を折りなさい!!)
たかし
国へ帰れ
近藤さん
言いたい事の”根本的な意味”をつかむ
あなたは上手く訳せましたか?上の文章の様に訳が分からない文章しか思いつかないです?
もしそうなら、この記事はあなたの為に書いたと言っても過言ではないです!
さて、上の例文で困ってしまうのは「骨が折れた」の部分ですよね。
先ほど書いたように【言いたい事(イメージ)】⇒【日本語】⇒【英語】という順番で考えてしまうと「break born(骨を壊す、折る)」なんて表現をこの文章で使ってしまうのです。
リンゴを切るのに本当に骨が折れる訳がありませんぜ!
じゃあどうやって訳せば良いか。
とっても簡単ですよ。
”リンゴを切るのに骨が折れた”んでしょ?
つまりリンゴを切るのが”大変だった”んでしょ?
もっと言えばリンゴを切るのに”時間が掛かった”んでしょ?
じゃあ It takes time 「時間が掛かる」 っていう中学生でも知ってる簡単な表現を使えばこの文章を表せそうじゃないですか!
It took long time to cut this apple .
(このリンゴ切るのにめっちゃ長い時間掛かったわ。(=骨が折れたわ)
たかし
おぅいぇ
近藤さん
こんな感じで、「骨が折れる」をそのまま日本語に訳そうとするのではなく、言いたい事の根本的な意味を理解した上でそれを英語で表現する事が大事なのです。
スムーズに英語を話したり書いたり出来ない場合、その自分が言いたい事や書きたい英文に対して「つまり何が言いたいの?」と問いかけてみて下さい。
そしてその「つまり何が言いたいのか」を、自分の知っている中で一番簡単な単語や文法を使って文章にしましょう。(←コレ大事!)
「骨が折れた」の一番言いたい事は、結局「大変だった」「時間がかかった」なんですから、「大変だった」に注目しdifficult (難しい)、tough(大変な)とかを使っても良いですしね。
It was difficult to cut this apple.(このリンゴを切るのは難しかった) とかね。まぁ簡単!
この「つまり何が言いたいのか」を意識して文章を作る練習の積み重ねが、英語をちゃんと話せるようになるための土台なのです。
”どちらの言語で話すか”が大事
上でお伝えしたように、
1)言いたい事の根本的な意味を捉えて
2)それを可能な限り簡単な単語と文法(表現)を使って表す
を繰り返し、自然に出来るようになると【日本語(言いたいこと)⇒英語に直す】 という段階から【言いたいこと】⇒【日本語or英語、どちらの言語で話すか】という段階に上ることが出来ます。
図に表すとこんな感じ↓
到達するまで時間は掛かりますが、一旦この段階まで来れたらもうこっちのもの!
後は実際に外国人と話したり語彙を増やしたりして表現の幅を増やしていけば良いだけです。
因みにこの【どちらの言語で話すか】というのは、ハーフの子達は子供の頃に出来るようになる段階なのです。
例えばお母さんが日本人、お父さんがアメリカ人で日本語も英語も喋れる5歳児は当然これを自然に習得出来ています。
ただ、そのハーフの5歳児が日本の”英語を話せない”大学生よりも英語の文法や単語の知識をより多く持っていると思います?
恐らく、多くの真剣に受験勉強をしてきた大学生の方が英文法や単語の知識に関しては優れていると思います。
ただ英語を話すという点では勿論ハーフの5歳児の方が優れているでしょう。
要は、どれだけ知識を持っていても【言いたい事の根本を捉えてそれを英語で表す】事が出来るようにならないと話せるようにはなりませんし、それさえ出来るようになればどんどん自然に話せるようになっていきます。
逆に【日本語学校で日本語を勉強している外国人】と【日本人の5歳児】とでイメージすると、もっとピンと来るかもしれませんね。
日本人の5歳児はよく喋りますけど日本語の文法知識なんて全く無いでしょうし。
まとめ
以上が【英語を自然に話せる】段階に到達するためのコツでした!
最後に大事なのでもう一回。
1)「つまり何が言いたいのか?」で自分が言いたいことの要点を捉えて
2)それを可能な限り簡単な英語で表す
この繰り返しが英語上達のコツです。頑張りましょう!
↓更に今回は、その段階に到達するための練習法と実際に僕が英語を話せるようになるまでの段階を書いて見たので是非見てみて下さい。↓
パッとすぐに英語を出すための勉強・練習法
1)英検3級以上の2次試験のテキストで練習する
おそらく殆どの人が一度は聞いた・受けたことがある「英検(実用英語技能検定)」。
公立中学校に通っていた人は学校からの案内で3級を受けたことがあるのではないでしょうか。
一応説明しておきますと、英検3級以上(3・準2・2・準1・1級)では筆記試験に合格した後に2次試験があります。
2次試験では試験官と1対1で英語で会話するテストなのですが、どの級でも一枚の絵を渡され、その絵を英語で描写する問題があります。
この描写問題は2級辺りまでは応え方のパターンを知っていれば得点を貰える比較的簡単な問題が多いのですが、その応え方のパターンは実際に英語での会話でも使えるものが多いのです。
意外と知らない人が多いですが、一度3級or準2級の2次試験対策用のテキストを見てみてどんな応え方のパターンがあるかを勉強するのがオススメですよ。
テキストの答えの部分を見ると、ほぼ毎回幾つかの答え方のパターンしか書かれていないのでそれを纏めて覚えていましましょう。
昔、英会話学校で英検文法専任の講師として働いていた僕が自信を持ってオススメする方法の1つです!
2)Guessing ゲーム
英語で質問して相手の考えているモノを推測(Guessing)するゲーム、Guessing ゲームはとても効果的です。
詳しくは前に書いた記事(【英語初心者】すぐに上達!簡単に出来るオススメの英語コミュニケーションゲームのやり方解説【必見】)をご参照下さいませ。
英語での基本的な質問を頭の中で日本語から英語に直すのではなく、言いたい質問を英語でそのまま頭に思い浮かべられるように毎日少しずつこのゲームをする事が英会話上達への近道ですよ!
3)後はとにかく実践あるのみ!
色々英語での喋り方に関してお話してきましたが、最後はやはり実践演習をしてもらいたいしそれが英会話上達への王道なのです。
つまりは、
実際に外国人と英語で喋りなはれっ!!
ってことですよ!!
コミュニケーションの王道はやはり実際のコミュニケーションなのです!
え、外国人と話す機会なんか無いって??
いやいやいや、ワタクシこんな記事書いとりますがな!!すぐに外国人と友達になるための記事書いとりますがな!!
⇒これで貴方も国際人!外国人と友達になれる人気の場所&アプリまとめ
⇒簡単に外国人と友達になれる「meet up」を利用したら一瞬で7人友達が出来た in 神戸
特にmeet upはスグにでも外国人の友達が作れるので個人的にオススメですよ!
是非、英会話上達のために友達を作って会話して下さい。
そして言いたい事を英語で表現する感覚を掴んで欲しいです!
おまけ:英語を話せるようになるまでのプロセスはこんな感じ
高校時代(~18歳):英語大嫌い。テストはずっと40点台
大学受験(18歳):6月頃から塾へ。センター英語で7割ほど取れるようになるも大学全落ち
浪人生(19歳):予備校行きつつ必死で勉強。英語の語彙力なら周りに負けないぐらいになる。センター過去問で8~9割は取れるようになる
大学生(19~21歳):大学でもずっと英語の講義を取る。入学と同時に塾でアルバイト、英語を教える。この辺りまでは文法や語彙力は十分ついていたがリスニング・スピーキングは全然×
カナダに留学(22歳):半年だけ交換留学生としてカナダへ。カナダに来る前は日本で個人の英会話講師とレッスン。カナダで学校に通いつつ、TESOL(第一言語が英語ではない人間への英語教授法)のコースを個人的に受講。
先生も生徒も全員英語のネイティブ、英語が出来ることが大前提のこのセミナーは1日8時間を毎週土・日に受ける。何とか必死で食らい付きつつ、英語を聞きすぎてセミナー中何度も気を失いそうになるぐらい眠たくなったりしたが無事修了。このセミナーが終わった辺りからリスニング能力が驚異的に伸びてスピーキングも出来るようになった。
英会話学校に就職(23歳):英語のプロとしてアメリカ人やカナダ人講師と一緒に働く。ここでちゃんとした発音教授法の知識を学ぶ。この辺りで英語での会話はほとんど問題がなくなっていた。
・・・
現在(27歳):世界一周したりロシアで働いたり外国人にスカイプで英語の授業をしたり。今では日本語よりも英語で話す方が楽に感じる程度まで英語力が伸びましたが、今の英語力の基礎は学生時代の文法・語彙の知識があった上で海外で生活したことで培われたのだと思います。実際、日本語の方が難しいですぜ、、、!
と、まぁこれが僕の”英語出来なかった状態⇒何の問題もなく英語を話せるようになるまで”のプロセスでした。
もちろん勉強できる環境や身の回りの環境次第ですが、上の経緯を見て貰ったら分かるように、最低限そこそこちゃんと英語を話せるようになるまで4年は掛かっています。
逆に言えば全く英語が出来ない状態で、勉強を続けていけば数年あれば英語を話せるようになります。
プロとしてではなく”英語を話せるようになるだけ”なら、1~2年英語圏で生活するだけでも十分話せるようになる人も居ますしね!
でも僕は初めに文法や語彙を固めておけて良かったなーと本当に思います。
何故ならそのお陰で英語をちゃんと話せるようになった後、英語を教える仕事がどこでも出来る状態だったからです。
っと、話が長くなりそうなのでこの辺で割愛しますね。笑
あまり他人がどういう経緯で英語を習得したかを具体的に聞く機会は無いと思いますので、何かしら参考になれば幸いです。
ではでは!
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